むとうさん
「慶子最近どうなのよ。」
中学からの親友の萌が話しかける。
「萌とゆっくり話したかった。」
「あんなノリじゃね。笑」
くだらない掛け合いをする三人を見て笑う。
萌は短大を出て、1年目で勤め先の会社の人と結婚した。6年間も共に過ごし、少しずつ私とは違う道を進んでいる。
「旦那さんとはどう?」
「まあくだらないことで喧嘩はするけど、なんとかね。慶子は?やっぱり仕事人間なの?」
「うーんまぁそうかもしれない。でも、結構休み取れるし、そんな忙しいしごとでもないんだ。」
「今彼氏いるの?あのー達也だっけ?はどうしたの?」
「それがね…」
それから達也のことを話した。
萌はいちいちリアクションが大きかった。
「そっかー。まぁ解決してよかったね。続けてもいいことなかったよきっと。むしろ終わってよかったよ。裁判沙汰じゃない。」
「そうだよね。今思えば本当によかった。」
「でもさ、私たち6年間一緒だったのに、全然違うよね。私は家庭に入ってさ、慶子はキャリアウーマンだもんね。それで危うく不倫を続けるところだなんてさ。」
萌は笑顔だったが、少し寂しそうにも見えた。私がしていたことは、夫を持つ萌から見たら幸せを脅かすものだ。
私は恋愛の被害者面をするものでもないのだ。そんな浮気なんかじゃなくとも、萌は家庭に入り、専業主婦をして、何か不満とか苦労があるのかもしれない。私からは幸せに見えるけれど。
中学からの親友の萌が話しかける。
「萌とゆっくり話したかった。」
「あんなノリじゃね。笑」
くだらない掛け合いをする三人を見て笑う。
萌は短大を出て、1年目で勤め先の会社の人と結婚した。6年間も共に過ごし、少しずつ私とは違う道を進んでいる。
「旦那さんとはどう?」
「まあくだらないことで喧嘩はするけど、なんとかね。慶子は?やっぱり仕事人間なの?」
「うーんまぁそうかもしれない。でも、結構休み取れるし、そんな忙しいしごとでもないんだ。」
「今彼氏いるの?あのー達也だっけ?はどうしたの?」
「それがね…」
それから達也のことを話した。
萌はいちいちリアクションが大きかった。
「そっかー。まぁ解決してよかったね。続けてもいいことなかったよきっと。むしろ終わってよかったよ。裁判沙汰じゃない。」
「そうだよね。今思えば本当によかった。」
「でもさ、私たち6年間一緒だったのに、全然違うよね。私は家庭に入ってさ、慶子はキャリアウーマンだもんね。それで危うく不倫を続けるところだなんてさ。」
萌は笑顔だったが、少し寂しそうにも見えた。私がしていたことは、夫を持つ萌から見たら幸せを脅かすものだ。
私は恋愛の被害者面をするものでもないのだ。そんな浮気なんかじゃなくとも、萌は家庭に入り、専業主婦をして、何か不満とか苦労があるのかもしれない。私からは幸せに見えるけれど。