むとうさん
寸胴のオールドファッションドグラスに丸い氷とともに入ったそのカクテルは、ロックのウィスキーに似ている。
てらてらとひかる氷がカチッと音を立てる。一口飲むと、アプリコットの上品だけど、桃のように甘くなりきれなかった若々しい酸味を感じる。それにレモンとスロージン、似ていないそれぞれが引き立っているんだけど甘酸っぱい味わいでまとまってとても美味しい。
普段あんまり飲まないタイプのカクテルだけど…。
「チャーリーチャップリンっていうカクテルです。鈴木さんいつもスピリッツに香り付けするようなカクテル多いから、こんなものも素敵でしょ。ジンじゃないけど、スロージンも入ってるし。」
「とても美味しいです。なんでチャーリーチャップリンって名前なんですか?」
「名前の由来はお恥ずかしながら僕の調べでははっきりわからないんです。でも、昔からあるカクテルなんですよ。決意をした鈴木さんへの、僕からの応援カクテルです。」
学生時代からバーには通っていたけど、こんな風にバーテンダーさんから一杯プレゼントされることはなかった。とても嬉しい。
それともう一つ、とむとうさんは革の名刺ケースから一枚の紙を取り出した。
てらてらとひかる氷がカチッと音を立てる。一口飲むと、アプリコットの上品だけど、桃のように甘くなりきれなかった若々しい酸味を感じる。それにレモンとスロージン、似ていないそれぞれが引き立っているんだけど甘酸っぱい味わいでまとまってとても美味しい。
普段あんまり飲まないタイプのカクテルだけど…。
「チャーリーチャップリンっていうカクテルです。鈴木さんいつもスピリッツに香り付けするようなカクテル多いから、こんなものも素敵でしょ。ジンじゃないけど、スロージンも入ってるし。」
「とても美味しいです。なんでチャーリーチャップリンって名前なんですか?」
「名前の由来はお恥ずかしながら僕の調べでははっきりわからないんです。でも、昔からあるカクテルなんですよ。決意をした鈴木さんへの、僕からの応援カクテルです。」
学生時代からバーには通っていたけど、こんな風にバーテンダーさんから一杯プレゼントされることはなかった。とても嬉しい。
それともう一つ、とむとうさんは革の名刺ケースから一枚の紙を取り出した。