地味系男子の意外な素顔




するとどこからか声が聞こえた。



「ーーが、ーーーー、ーー。」



その声はどんどん近づいてきてるようだった。




まずい、と思った時には、



「きゃっ……!」



校舎の壁に押し付けられていて、




「悪いけど少し黙ってて。」




そういう木村くんの顔との距離、残り数ミリだった。




「ーーっ!」



近いよ、木村くん。



そう照れてる暇なんてなかった。

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