地味系男子の意外な素顔
「ごめん、遅くなった。」
「い、いや、大丈夫……」
ヤバイ、目を合わせれない。
「要件は?」
木村くんのその言葉にビクッと反応してしまう。
……そうだよね、言わなきゃ。
「あ、あのね……」
「ん?」
もうこうなったらどうにでもなれっ!
「好きっ!恋愛対象として好きなのっ!」
目を瞑ってそう言うと木村くんは固まった。
目を閉じててもわかるほどの木村くんの動揺。
「き、むらくん……?」
不安になり目を開けて木村くんを見る。
「……っ……!」
私は言葉に詰まってしまう。
だって木村くんの顔は赤く染まっていたからーー