地味系男子の意外な素顔
家にて
そういえば、千智のお願いってなんだろう。
また今度言うって……なにかあんまよくないことなのかな?
千智の切なげな瞳を思い出す。
なにかあったのかな……?
そんなことを考えてると、
「なに考えてるんだ?」
目の前にはお怒りの木村くん。
「俺以外のこと考えんな。」
「っん……」
キスをされた。
トン、と肩を押されベッドに倒れこむ。
そして押し倒されてるという形に。
「木村くん?」
「……やだ。」
へ?なにが?
「木村くんなんてやだ。名前で呼んでよ。」
少し拗ねたように言う木村くん。
「む、無理……」
恥ずかしくて呼べるわけがない。
呼び方を変えるって意外と難しいんだから。