地味系男子の意外な素顔
私もおとなしく教室に戻る。
最初に視界に入るのは読書をしている木村くん。
「っ、ねぇ、木村くん……」
私が呼ぶと睨まれる。
「黙れ。読書の邪魔だ。向こう行け。」
冷たく突き放される。
「ご、ごめんなさい……」
トボトボと携帯をいじってるみっちゃんの元に行く。
「あれ、真央、元気ないじゃん。どうしたのよ。話くらいなら聞くけど。」
「うん……
今度、千智と出かけることになったの。これが最後だからってお願いされて。」
「千智って元カレか。」
みっちゃんには中学のころ、千智についても相談をたくさんした。
悩んでた時も話を聞いてくれたみっちゃん。