地味系男子の意外な素顔
「なんだそれ、俺の絵里をつきまとうとかマジアリエネェ。
警察行くか?おい。」
気づいたらその男に殴られていた。
「ってぇ……」
俺は反撃する気にもなれず、その場に座り込んでいると、
「ナツ君、そんな暴力しないで?私にはナツ君がいればいいから……」
「そうか?絵里がそういうならいいけど。いいか、おまえ。絵里に近づくな。」
そう言って俺の横を通り過ぎる。
絵里は俺の横を通り過ぎるとき、
「いっとくけどあんたなんて遊び。本命はナツ君だから。
ってかさ、あんたなんて見た目だけじゃん。」
俺を思いっきり睨みながらそう言った。
「絵里、どうかした?」
そう叫ぶナツ君とやらに、
「ううんっ、なんでもないよっ!」
そういって走り出していった絵里。