地味系男子の意外な素顔
嫉妬
次の日。
「昨日はごめんなさいっ。」
私は必死で早川さんに謝っている。
「なんで謝るの?矢野さんは体調悪かっただけでしょ?なんも悪くないよ。
それに私わかっちゃった、矢野さん、あのイケメンくんのこと好きでしょ?」
ニコリと驚くことを言ってくれる早川さん。
「好き…⁉︎ ありえないよっ!
私に恋する資格なんてないからっ!」
「えー、ありえなくはないと思うけど…。てか、恋する資格がないとか、そっちの方がありえないからね?
恋なんて自由なんだからさ。」
そう言ってくれる早川さん。
……恋するのは自由、か。確かにそうなのかもしれない。
だけど私は出来ないんだよ、早川さん。
「てか、何私が偉そうに語ってるのって話だよね。ごめんね、じゃーね。」
そう言って早川さんは自分のグループに戻っていった。