私、可愛いですけど何か?

*****
狭い部屋で結斗と唇を交わわせる──…

『…っんは』

ワザとらしく吐息を漏らしてみせる

「神宮寺さん…」

彼の手が制服の中に滑り込んでくる 

『だめ』

「…え?」

『名前で呼んでよ、結斗…』

「あ、あぁ…ごめん。慣れてないんだ、こういうの」

『彼女とは?』

「いや、あの…まぁ」

『ふぅーん?まぁいいわ…ね、続き。』

「わかったよ……麗美」
彼は語尾をかの鳴く様な声でゴニョゴニョと言った

『脱がせて…』

「……うん」

不慣れな手付きでブラウスのボタンを1つまた1つと外してゆく

ブラジャーまで外され、麗美の大きくて形の良いバストが露わになった

「キレイだ…麗美」

うん。知ってる

胸を弄られながらパンツを下ろされ
秘部に指が触れる





やっぱり…私は何も感じない





それから作業的に単純な上下運動を繰り返し

私は結斗の上で揺れていた


どうしてだろう

どんなに良い男と肌を重ねても
何も感じない

セックスって、こんなもんなの? 

私が不感症なのかな…


「麗美…っは…はぁ…イくよ」


あと何人と体の関係をもてば、私の中の
“何か”が癒えるの?満たされるの?

誰かに抱かれる度、“何か”を失ってく様な感覚に陥る──…

『結斗…私を結斗で満たして。』


結斗は激しく腰を振った後、ぶるっと震え、その動きは止まった

「…っは…はぁ…はぁ…ごめん。中に出た」









やっぱり…






















……満たされない。










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