私、可愛いですけど何か?

次の日学校へ行くと

今まで通り、結斗と相川ちとせが腕を絡ませ廊下を歩いていた

偶然を装って声をかける

『あれ?結斗じゃん、おはよっ。』

「お、おはよう…麗美」

ふふっ。彼女が不審そうに私と結斗の顔を交互に見てる

『昨日は楽しかったわ。またね』


「え?結斗、昨日何かあったの?その人って、神宮寺麗美さんだよね?名前で呼び合う程仲良かったっけ…?」

「あー…えっと…」

麗美はどもる結人を尻目に、コソッと彼女に耳打ちをする


『相川さん、知ってる?彼、結斗くん…左のお尻にハート形の火傷があるの。』


「え…?何ソレどういう意味よ…」

『ふふっ。さぁ、どういう意味かしらね?』


麗美は教室へ入っていく

< 8 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop