私、可愛いですけど何か?
次の日学校へ行くと
今まで通り、結斗と相川ちとせが腕を絡ませ廊下を歩いていた
偶然を装って声をかける
『あれ?結斗じゃん、おはよっ。』
「お、おはよう…麗美」
ふふっ。彼女が不審そうに私と結斗の顔を交互に見てる
『昨日は楽しかったわ。またね』
「え?結斗、昨日何かあったの?その人って、神宮寺麗美さんだよね?名前で呼び合う程仲良かったっけ…?」
「あー…えっと…」
麗美はどもる結人を尻目に、コソッと彼女に耳打ちをする
『相川さん、知ってる?彼、結斗くん…左のお尻にハート形の火傷があるの。』
「え…?何ソレどういう意味よ…」
『ふふっ。さぁ、どういう意味かしらね?』
麗美は教室へ入っていく