高嶺の花
香坂夏目
皇哉side
ガタンーゴトンー
いつもの電車に乗りいつもの場所に立ち
外を見上げる。
毎日同じことを繰り返してると同じ日を繰り返し過ごしているように感じる。
「次は〜高地ー、高地ー。開くドアは右側です。」
げ。もうそんなとこか。
俺は体を横にしてドアに背を向けるようにして立つ。
ついでに首に巻いていたマフラーを口元までもってくる。