【短編】地味男の告白を断ったらS系俺様になって迫られました
「っ!」
息を呑む音がする。
その驚きは、拒絶か受容か。
数秒の間がとてつもなく長く感じた。
「あ、えっと……もう好きじゃなくなったって言うなら仕方ないんだけど、その……それでも諦めるのは無理だから……」
耐えきれなかった春花は視線をさ迷わせて言い募る。
そして自分の言葉にテンパりながら里桜を見た。
「その、だから……また好きになってもらう様に宣戦布告するから!」
勇気を振り絞って言った言葉に、里桜は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
そう、まさにその言葉通りの驚き顔。
またしても間が空き、オロオロする春花に里桜はくしゃっと泣き笑いのように顔を歪めた。
「お前……それはズルイって……」
何かを諦めたようなため息をついた里桜は春花に向き直りその頬を両手で包んだ。
視線が真っ直ぐ絡み合い、春花は期待に胸が高鳴ってしまう。
(つなぎ留められた?)
つながりの糸は、断ち切られずに済んだのだろうか。
「俺、多分また泣かすよ? お前のこと」
「うっ……それでもいいよ?」
「ホントに?」
「うぅ……理由くらいは、教えて欲しい」
「……」
つなぎ留められた糸を離さない様にと言葉を重ねると、里桜はピタリと黙り込んだ。
息を呑む音がする。
その驚きは、拒絶か受容か。
数秒の間がとてつもなく長く感じた。
「あ、えっと……もう好きじゃなくなったって言うなら仕方ないんだけど、その……それでも諦めるのは無理だから……」
耐えきれなかった春花は視線をさ迷わせて言い募る。
そして自分の言葉にテンパりながら里桜を見た。
「その、だから……また好きになってもらう様に宣戦布告するから!」
勇気を振り絞って言った言葉に、里桜は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
そう、まさにその言葉通りの驚き顔。
またしても間が空き、オロオロする春花に里桜はくしゃっと泣き笑いのように顔を歪めた。
「お前……それはズルイって……」
何かを諦めたようなため息をついた里桜は春花に向き直りその頬を両手で包んだ。
視線が真っ直ぐ絡み合い、春花は期待に胸が高鳴ってしまう。
(つなぎ留められた?)
つながりの糸は、断ち切られずに済んだのだろうか。
「俺、多分また泣かすよ? お前のこと」
「うっ……それでもいいよ?」
「ホントに?」
「うぅ……理由くらいは、教えて欲しい」
「……」
つなぎ留められた糸を離さない様にと言葉を重ねると、里桜はピタリと黙り込んだ。