【短編】地味男の告白を断ったらS系俺様になって迫られました
2.俺様とは強引な男の事である
翌朝、恐る恐る登校した春花は教室のドアのところでこっそり中の様子を覗いていた。
いつもと変わらない雰囲気。
仲の良い集まりがいくつか集団を作っていて、それぞれが話しているのでガヤガヤとうるさい。
(……相良くんは、まだ来てないのか)
里桜の姿がないことにひとまずホッとすると、突然肩をポンッと叩かれた。
「ぅひゃあ!?」
「ぅええっ!?」
いきなりのことで驚いた春花は変な声を上げてしまう。
その声に肩を叩いた人物も驚いた声を発した。
「あ、由美?」
振り向き見ると、そこには目を丸くした友人の姿があった。
榊原 由美。中学は別だが、一年のとき同じクラスになって仲良くなった。
少し明るい色のロングヘアーで、いつも後毛を残し頭部の中間のところで一つに結っている。
「もー、びっくりしたじゃない。教室の入り口で何やってるのかと思って肩叩いたら奇声あげるんだもん」
「奇声って……」
普通の驚いた声で、奇声というほどではないと思うのだがそれを弁明する気にはなれなかった。
とにかく、里桜でなくて良かったと安堵した。
とりあえず中に入ろうと由美に促され、自分の机のところまで来ると黒髪ロングショートの友達が近付いてくる。
いつもと変わらない雰囲気。
仲の良い集まりがいくつか集団を作っていて、それぞれが話しているのでガヤガヤとうるさい。
(……相良くんは、まだ来てないのか)
里桜の姿がないことにひとまずホッとすると、突然肩をポンッと叩かれた。
「ぅひゃあ!?」
「ぅええっ!?」
いきなりのことで驚いた春花は変な声を上げてしまう。
その声に肩を叩いた人物も驚いた声を発した。
「あ、由美?」
振り向き見ると、そこには目を丸くした友人の姿があった。
榊原 由美。中学は別だが、一年のとき同じクラスになって仲良くなった。
少し明るい色のロングヘアーで、いつも後毛を残し頭部の中間のところで一つに結っている。
「もー、びっくりしたじゃない。教室の入り口で何やってるのかと思って肩叩いたら奇声あげるんだもん」
「奇声って……」
普通の驚いた声で、奇声というほどではないと思うのだがそれを弁明する気にはなれなかった。
とにかく、里桜でなくて良かったと安堵した。
とりあえず中に入ろうと由美に促され、自分の机のところまで来ると黒髪ロングショートの友達が近付いてくる。