お前のために歌うから。
「ど、どういう関係!?」

振り返ると おばちゃんが顔を真っ赤にして震えている。


「あの…知り合いなんです」


「そーなの!?」おばちゃんは まだ驚きを隠せない様子で。

「未来の彼氏だよねー」

なんて茜が余計なことを言うもんだから おばちゃんは余計ヒートアップしちゃって。


「違う違う!」とあたしは必死に弁解する。


こんなことを話しているとすぐにバイトの時間が終わった。




帰り道。茜と一緒に帰りながら。

「実際のとこどうなの?瞬くんと!」茜が興味津々で問い掛けてくる。


「実はね…」



「え!?ヒロくんにフラレた時 瞬くんが慰めてくれた!?」


ちょ…。大声を出した茜を制し

「慰めるっていうか…ちょっと側に居てくれただけだよ?」


あたしは急いで訂正する。


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