お前のために歌うから。
ふと携帯を見ると茜からメールが入っていた。文面は謎の一言。


『外を見よ』


なになにー?微笑みながら外を見渡す。


ベランダに出て周りを見てみると何やら大きな箱が置いてあって。


開けるとまた箱があり、またまた開けると もう一回り小さな箱があり


「もー、なにこれ」と苦笑しながら開けていくとようやく小さな箱に辿り着く。


「さすがにこれ以上はないよね…!」


箱を開けてみると中に入ってたのは、私好みの可愛いピアス。


やばー。かわいいー!


あたしはすぐに茜に電話する。



「超可愛いかった!ほんとにありがとね~」


茜は「お誕生日おめでとう!喜んでもらえたら何よりです」と笑っている。


「ねー、心菜。今晩 瞬くん誘ってみた?」



何で茜には見破られちゃうんだろ。


「それなんだけどねー、



ヒロくんがいるだろって言われちゃって…」


「嘘!」茜のビックリした声。


「だから それって断られたことかなーって」



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