お前のために歌うから。
「わわ、瞬!」
「俺 今終わったんだけど、お前何時まで?」

えっと…。おばちゃんの方を見ると

『もう帰りなさい』とジェスチャーしている。


「何かもう帰っていいみたい…」

「まじで?じゃあ帰ろ」


え!当たり前みたいに一緒に帰ってくれるのが嘘みたい。



瞬の隣に並んで歩く。



「ライブのチケット 本当にありがとね!」


「や、全然。あと俺さ、明日 久しぶりに作詞した曲歌うから」


「え、そーなの!凄いじゃん。聞きたいな~」


するとポケットからウォークマンを出し「聞いてみる?」と言ってくれた。

「え、いいの?聞きたい!」

やった、どんな曲だろう?
ワクワクしながら手に取る。
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