お前のために歌うから。
「瞬、お疲れ様!」と言って助手席に乗ると 後ろの座席に女の子が座っていた。


え!?

「あー、初めまして~。あたし 瞬さんの事務所の後輩なんです、里緒って言います」



あまーい声に可愛らしいルックス。

この子見たことある…!


Avidと同じ事務所の人気アイドルグループのセンター、小松里緒だ…。


「よ、よろしくね!」あたしは苦笑いで会釈する。

な、何で小松里緒が瞬の車に?



「あたし、心菜さんに憧れてたんですよ~」

「え?どーして?」

ってか、何で小松里緒が私のこと…?


「北○景子ちゃんに似てるじゃないですかー?よく事務所で見掛けて美人だなって思ってたんですよ~」

「あ、ありがとう!」


どうしよう、何か凄く誉めてくれるんだけど…。

「心菜先輩って呼びますねっ」

どうしよう、嬉しい…。思わず口元が緩む。



「ん、着いた」と瞬が里緒ちゃんに言う。


「ありがとうございまーす♪」可愛い声で車を降りる。


「じゃあ、例の件 心菜さんに言っといて下さいね~」

「あー、おけ」瞬は直ぐに何のことか分かったようで頷き。

なになに?あたしだけ ぽかんとした顔をし、瞬と里緒ちゃんを交互に見る。


ってか この2人どーいう関係?
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