お前のために歌うから。
軽くふっと笑われ、デコピンされる。

「もー、いった~…」頬を膨らまして彼を見上げる。


「分かった、あいつの前では普通にする」


「ありがと~」
彼の言葉に、ほっとした。


そういえば…

「スキーのチケット4枚だっけ?」と彼に問いかける。

「あー、うん」


「茜 誘ってもいい?」

「お、いーじゃん」瞬はそう言って2枚チケットを渡してくれた。


「瞬は翔太くん誘えば?」

「ん、そうするわ」


それぞれ電話すると2人ともOKで。


これで行くメンバーが決まった。


でも知らなかった。



これが波乱の幕開けなんて…。
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