お前のために歌うから。

「瞬…?ちょ、誰か来たらどーするのっ?」


すぐそこにある彼の綺麗な顔。

軽く胸板を押してみるがびくともしない。



「来ねーよ。…つーか、心菜さん。そろそろ俺、限界なんだけど…?」
 


久々に見た、瞬の真剣な顔。

髪をゆっくりと撫でられると、途端に鼓動が高まる。



ずるいよ。

そんな顔されたら、逃げれるわけないじゃん。



「…いいよ?」


あたしは顔を赤めながら小さな声で ぽつり、と呟いた。


唇がゆっくりと優しく重なる。

長めのキス。

次第に口内に彼の舌が入ってきて、徐々に激しい口付けへと変わっていく。


「ん、…っ」

駄目だ、息吸うタイミング分かんないよ…


一瞬、口が離れた瞬間に思い切り息を吸い込み

「…ふあっ」

妙な声が出てしまった。


またすぐに口が塞がり、舌を絡められる。
あたしも懸命に舌を伸ばし彼に応えようと試みた。  


深いキスされたまま、彼の片手が胸に触れる。


徐々に優しく揉まれていくと、気持ちよさと恥ずかしさが入れ混じり

「やっ…駄目っ」

と思わず身体をうねらす。


彼の長い指が突起を摘まんだ瞬間、「あん…っ」と何とも艶っぽい声が漏れてしまった。


「もっと声聞かせて?」

甘い声で囁かれると、びくりと肩を揺らす。
 

「…やだ、恥ずかしいもん」

頬を赤めて、ぶんぶん首を横に振る。


だって

自分がどんどんおかしくなっていくみたい。  

制御出来ない。

恥ずかしいよ。
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