お前のために歌うから。
「んじゃ俺らも行こ」

うんと頷いて瞬の車に乗る。


「つーか心菜 もうちょいで誕生日だよな」

「えっ!? そうだよ~。よく覚えてたね!」

「当たり前じゃん」


何故かすっごく嬉しかった。


瞬には…言っちゃおかな。

小さく息を吸って。

「あたしね、今度 ヒロくんに気持ち伝えよっかなって思ってるんだ…」

「は!?」瞬の表情が固まる。


これはずっと考えてた。

自分の次の誕生日が来るまでにヒロくんに告白する。

「いんじゃね?」

「ほんと!?」

瞬もそう言ってくれて安心した。
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