最も危険な  ルームシェア
深沢財閥は俺を魅了するに充分だった。

カンパニーの深沢ファミリーの中で紅一点の律に取り入るのは

俺にとっては朝飯前だ。

しかも無類の男好きという噂も耳にしていた。

俺は彼女にとって何が一番かをその場その場で瞬時に把握できた。

まゆと違う意味で扱いやすい女だ。

彼女はもう俺の手に落ちたも同然だ。

その後彼女が婚約を破棄したフィアンセが

まゆの同僚だったことを俺が知ったのは

この財閥令嬢に呼び出されたニュージーランドのホテルの一室で

俺が彼女の身体を最高に沸騰させた後だった。

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