最も危険な  ルームシェア
私はカンパニー深沢が主催するパーティへ出席した。

緊張感がマックスで手が震えた。

「まゆさん。」

「は、はい。」

一緒に出席した滝野さんのお母様は

エレガントなベージュのパーティドレスを着て場馴れしていた。

私は目立たないように薄い桜色のドレッシーなワンピースを着て

自分が場違いでないかを気にして

配られたシャンパンの味を楽しむ余裕もなかった。

「私は律さんに挨拶をしてきますね。」

彼女が私に小声で言った。

それが合図だった。

私は会場内に足を踏み入れてから

ずっと優磨の位置を目で追っていた。

彼が空のグラスを手にメインステージから離れた。

私はゆっくりと歩き

彼の横に立って声をかけた。

「優磨。」

彼はチラリと私を見て口を半開き

目で驚いていた。

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