even if
二人でさっきコンビニで買ってきたおにぎりを食べた。

碧くんに借りたTシャツはぶかぶかだ。

碧くんは、私を膝の上に乗せて、抱っこしたまま、器用におにぎりを頬張る。
片方の腕を私の背中に回したまま、ジュースも飲む。
私は碧くんの心臓の音を聞きながら、おにぎりをかじる。


はっきり言ってお行儀が悪い。
だけど、そんなことはどうでもいいことだ。

『ななちゃん、鮭一口食べる?』

『うん。碧くん、ツナマヨいる?』


『…ななちゃん、ご飯粒ついてるよ』

『うそっ?どこ?』

『ここ』


碧くんが、私の頬に唇をつける。


『本当、かわいいな』


碧くんが、笑いながら、私を抱き寄せた。


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