cherrys

それからは知り合いがいる中学校には行かず


近くに別宅がある中学校に


転校生の“朝倉真優”として入学した。


初日は言いだしっぺの優里から、


次の日は私が行った。


友達も彼氏もあっという間にできたし


勿論、全くバレなかった。


最初は見分ける事も出来ない奴らを笑ってやった。


そうすることで、悲しさも紛れると思ってた。



・・・でも違った。


いくら騙してみても、いくら面白がってみても


悲しさは募るばかりで・・・意味なんてなかった。
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