love letter~由香~
プロローグ
【あなたのことを思うと夜も眠れません】
鳥肌が立つぐらいに臭いこのセリフ。
あたしにとってはトラウマとなっている。
小学三年の時に、同じクラスに好きな男の子がいた。
笠原章吾。
子供のくせしてキレイな顔をしていて。
頭が良くて、スポーツも万能で。
あたしが笠原くんを好きになったのは、ただ単に彼がカッコイイから。
それだけの理由だった。
そんな笠原くんに、あたしはラブレターを出したわけで。
しかも、あっけなく撃沈。