かいにー
005
このロボットと初めて出会ったのは 僕の五歳の誕生日だった
そのロボットはいつも忙しい父の代わりに僕の世話をしてくれるらしい

「これで さみしくないだろ」って

父がくれた 名前はなんだったかな

思い出した カイ 僕の名前からつけたって父がつけていた

カイは僕よりおにーさんだから 呼び方はかいにー

かいにーはいつも僕といてくれた そんな日々が楽しくてしかたがなかった
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