かいにー
ある日 僕とかいにーで海に遊びにいった
かいにーが海に入れないから 岩辺で遊んでいた 海水浴場から少し離れたところだったから 人はいなかったから 静かで
僕とかいにーの声しか 聞こえなかった

二人で楽しく遊んでいると 僕が足を滑らせてしまった
海で溺れている僕を助けるために


かいにーが 動かなくなった
ロボットなのだから当たり前だと 割りきれるはずなのになみだが止まらなかった

自分がなぜ泣いているのかわからない おもちゃが壊れたって 友達と喧嘩したってなかなかったそれなのに かいにーが動かなくなっただけで涙が出た

父はまた新しい物を用意すると言っていた

僕は なにも言えなかった
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