DOLL
「目とおへそのところにボタンがついてるからボタンちゃん。」
4・5歳らしい目のつけどころと名前のつけ方…。
ぼくはこの日ボタンという名前を授かった。
「ボタンちゃんは向日葵のお友だちだよ―」
少女は向日葵(ヒマワリ)と名乗った。
トモダチ…?
マタアリモシナイコト…。
ぼくは人間を信じないし,恨んでる。
トモダチだなんて…ありえない。
「向日葵ね―,ボタンが最初のお友だちだよ―。施設でもね…お友だちいないんだぁ…。」
どうやら向日葵は児童保護施設の子みたいだ。
悲しげに笑いながら雨にうたれる向日葵を見て一瞬同じ臭いがした。
「だからボタンが最初のお友だち―」
そう言って笑った向日葵の顔は空の暗さとは対照的に何故か明るかった。
4・5歳らしい目のつけどころと名前のつけ方…。
ぼくはこの日ボタンという名前を授かった。
「ボタンちゃんは向日葵のお友だちだよ―」
少女は向日葵(ヒマワリ)と名乗った。
トモダチ…?
マタアリモシナイコト…。
ぼくは人間を信じないし,恨んでる。
トモダチだなんて…ありえない。
「向日葵ね―,ボタンが最初のお友だちだよ―。施設でもね…お友だちいないんだぁ…。」
どうやら向日葵は児童保護施設の子みたいだ。
悲しげに笑いながら雨にうたれる向日葵を見て一瞬同じ臭いがした。
「だからボタンが最初のお友だち―」
そう言って笑った向日葵の顔は空の暗さとは対照的に何故か明るかった。