DOLL
ぼくと向日葵は施設につくと施設の人が出て来た。

そしてぼくを見て言った。

「向日葵ちゃん!!そんな汚いぬいぐるみ拾ってきちゃダメでしょ!!」

キタナイ…―。

ほらね,ぼくは結局邪魔者,汚い物扱いだ。
[向日葵もどうせもうじき僕を捨てる。]

そう思っていた。

けど,向日葵は違った。

「汚くないよ?ボタンは向日葵のお友だちだもん。ねぇ,耳と足治してあげて??」

向日葵は…ぼくの予想とは正反対の事を言った。

キタナクナイ…―。

今のぼくを見て汚くないなんて言うのは…きっと向日葵ぐらいだ。
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