チェンジ!
「いや、でもさ智也。
俺、友達この二人しか居ないわけじゃねぇんだけど‥‥」
「そんなの俺もだよ!
俺だって知り合い三人だけなわけないだろ」
智也は驚いたような顔をして、言った。
「じゃあこれ以外のヤツにはどうしたらいいんだよ?」
「でも、いちいち全員を説明して
お互いに覚えさせてたらきりがないぞ」
「だけど智也の知り合いなんて
俺、知らないヤツばっかなのにどうしたら‥‥」
「正志は本当、いちいち心配性なヤツだな。
それくらい自分で何とかごまかして乗り切れ!」
そう言って智也は、子供のようにいたずらっぽく笑った。