チェンジ!
ナオトもそれを聞いて笑いながら、言った。
「しょーがねぇなぁ!
マサルは俺が乗せるから、智也、美保乗せてやって」
「‥‥あぁ、分かった!」
できる限り、自然に返事をする。
けど、俺の心の中では、めちゃめちゃほっとしていた。
やばい、
嬉しくて顔がにやけそう。
ホント良かった!
ナオトの自転車に美保が乗る2ショット、見なくて済んで。
しかも美保を、今日もまた後ろに乗せられる!
「よし、じゃあ出発!」
リョウがそう言って、俺達の自転車3台は、海に向けて走り出した。