チェンジ!
ナオトに呼ばれた美保が、こっちにやって来た。
「美保、ちょっとあっち行って話せる?」
「‥‥うん」
ナオトと美保は、俺達から離れるようにして
向こうの方へ歩いていった。
俺は、何もできず、何も言えず‥‥
ただその場に情けなく立ち尽くしていた。
遠くに歩いて行った二人の会話は聞こえない。
夕日が落ちて暗くなった海岸では、二人の姿もぼんやりとしか見えない。
‥‥どうすることもできない俺は、
ふらふらとその場を離れ、リョウ達の居る所へ戻った。