チェンジ!
「‥‥‥ん?」
祭会場の神社の前まで来た俺の目に飛び込んできたのは。
「美保‥‥?」
俺から少し離れた所に立っている女の子。
浴衣を着て髪をアップにしているから、いつもとだいぶ雰囲気は違うけれど。
見間違えるわけがない。
美保だ。
美保は、赤い浴衣を着ている。
祭に‥‥来たのかな?
けど、何だかちょっと様子が変だ。
誰かと居るわけではなく、一人で居るし‥‥
何かきょろきょろ辺りを見渡しているし。
もしかして。
「‥‥美保。
はぐれたのか?」
俺は美保に声をかけた。