チェンジ!
たこ焼き屋に目をやると、年のいったおじいさんがひとつずつタコを入れている所だった。
おじいさんはゆっくり、ゆっくりタコを入れていく。
‥‥この調子じゃ思ったより時間がかかるかもな。
そう思って俺は、ふっと笑った。
待っている間特にすることもない俺は、
何気なく携帯をポケットから出した。
「‥‥‥あっ」
やっべぇ、やらかした。
これ、智也の携帯じゃん!
最近ずっと『智也』だったから、毎朝この携帯持って出かけてたもんな。
いつものクセで、今日も智也の携帯持ってきちまった!