チェンジ!
しばらく走った俺はようやく立ち止まり、後ろを振り向いた。
さっきの男たちの姿は、もう無かった。
さすがにこんな所まで追ってきたりはしないもんな。
ほっとした俺は、その場にしゃがみこんで言った。
「良かったぁーーー、
美保、大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫!
ありがとう、智也」
美保は息を切らしながらそう言って、嬉しそうに笑った。
「‥‥走って逃げるなんて、かっこ悪いよな。
でも、俺ケンカ強くないから
ああするしかなくて‥‥ごめんな」