チェンジ!
そう言って嬉しそうに笑った美保に
俺も、笑い返した。
「ありがとう、そうしよっか!
ていうか、もう花火始まるよな。
どっかそのへん、座ろうぜ」
「うん、そうだね。
あ、あの辺りとかいいんじゃないっ?」
美保は、神社の木の陰の、石段を指差した。
屋台が立ち並ぶ所から走ってきたおかげで、
屋台の無いこのあたりには、あまり人が居ない。
見晴らしもいいから、花火がよく見えそうだ。
「そうだな、じゃあここに座ろう。
もう花火始まる時間だからちょうどいいな!」