チェンジ!
花火の音が、沈黙の中に響く。
俺は美保と目を合わせたまま、ただ固まっていた。
そして美保は、俺から目をそらすことなくゆっくりと言った。
照れくさそうな瞳が花火の光を映し、きらきらと潤む。
「‥‥本当は、まだ言うつもりじゃなかったの。
でも、今日こうして偶然に会えて
また智也に助けてもらって‥‥
智也への気持ちを、改めて感じたんだ。
それで思い切って気持ち伝えてみようって思ったの。
もし智也が良ければ、
私を、智也の彼女にしてもらえないかな‥‥?」