チェンジ!
‥‥信じられない。
美保が俺のことを好きで居てくれていたなんて!
そんな事少しも思わなかったから、本当に信じられない。
「いつから‥‥!?」
俺が聞くと、
美保は少し考えてから
ゆっくり話し始めた。
「始めはね、仲のいい友達の一人としてしか見てなかったの。
でも‥‥
学校の交流会で、
変な男子にからまれてた私を智也が助けたでしょ?
あの時は照れくさくてうまく言えなかったけど、
智也が私を守ろうとしてくれたこと、
私すっごく嬉しかったの。
正直、
かなりドキドキしてた。」
そう言って
美保は照れくさそうに小さく笑って、俺を見た。
それから、
また目線を花火に戻して
美保は言葉を続けた。
「今思えば
あの日からかな。
あの日までは
友達の一人だったのに、
いつのまにか‥‥
学校で会えただけで嬉しくなったり、
一緒に居られるだけで幸せになれたりしてる自分がいて‥‥
智也の存在が、私の中でどんどん大きくなっていったの。」
学校の交流会で俺が美保を助けた時から?
それって、俺が『智也』になった日だよな!?
あの日から美保が俺を意識してくれてたなんて!