チェンジ!


美保のあまりに悲しそうな様子に、
俺は一瞬、言葉を失った。


やっぱり俺は、美保を傷つけてしまったんだと
思い知らされた気がした。



「交流会の日から‥‥。」




「私が智也を意識し始めた日だ‥‥。


じゃあ私が好きになったのは
智也じゃなくて、あなただったんだ。」



「本当に、悪かった‥‥。」





そう言ってうつむく美保をのぞきこんだ俺は、
下を向いていた美保と目が合って、何も言えなくなった。



美保は、泣いていた。
涙をぽろぽろこぼして、悲しそうにうつむいている。



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