チェンジ!


花火を見上げながら、視界がぼやけていくのを感じる。

涙が目ににじむ。




セツナイ。




この気持ちを、そう呼ぶのかな。



美保が大切だから、
美保にはいつも笑っていてほしいと思っていたのに‥‥
俺は、美保を悲しませただけだ。


あんなにも傷ついた顔をして‥‥
もう前みたいに、隣で笑ってはくれないのだろう。




セツナイ。




なぁ、美保‥‥。
切ないよ‥‥。


情けねぇって、笑われたって構わないんだ、
美保が居なきゃ、俺駄目なんだよ‥‥。




今分かったよ。
こんなにも、美保を好きになっていたなんて。

傷つけて失ってしまった今となっては、もう遅いのに‥‥。









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