チェンジ!


「じゃあ、後は頼んだぞ」

「おう、そっちもな!」


電車で30分かかる俺の高校に行く智也は、俺より少し早く家を出て、
しばらくしてから俺も家を出た。


「じゃあ、行ってきます!」



さすがに親は家族だし、顔を見れば俺と智也の見分けがつく。
俺は親に会わないように素早く玄関から外へ出て、家を後にした。





智也の通うK学園高校は、家からかなり近い場所にある。


場所はバッチリだ。
智也の自転車に乗って学校へ向かい、難なく到着した。


『私立K学園高等学校』と書かれた門をくぐり、
脇にある自転車置き場に自転車を止める。


智也の話によると、確か1年の教室はこの目の前の校舎のはず。
智也のクラスは1-Dだ。


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