チェンジ!
‥‥そう言えば、智也は大丈夫だろうか。迷ってないといいんだけど。
何となく心配になってメールを打とうと携帯を開いた瞬間、
後ろから声をかけられた。
「智也!」
一瞬無視しそうになってから、俺はあわてて振り向いた。
そうだ、今の俺の名前は『智也』なんだった!
自分が呼ばれたって感じがしなくて、無視するところだった。
振り向くとどこかで見たような顔の男子生徒が少し向こうに立っていて、俺に向かって手を振っている。
そうだ、
えーと、こいつの名前は‥‥
「‥‥『リョウ』!」
「おはよ、智也!
今日早いじゃん」