チェンジ!
俺は、じゃあな、と言って電話を切った。
智也からの応援の電話。
改めてありがとう、なんて言うのは正直照れくさいけど。
それでも、何度ありがとうと言っても足りないくらい、
智也には感謝してるんだ。
‥‥よし、行くとするか!
奈々子に教えてもらった住所によると、
美保の家はここからそう遠くはない。
俺は住所を頼りに、美保の家を探した。
「たぶんこの辺りだと思うんだけど‥‥。」
駅から5分ほど歩いた辺りで俺は立ち止まった。
住所によると、俺は美保の家のすぐ近くまで来ているようだ。
美保の新しい家は5階建てのマンションだと聞いたけど、
それらしい建物が思ったより多くて、俺はキョロキョロと辺りを見渡した。