チェンジ!


「‥‥今日の智也、何か智也じゃないみたいだ。
宿題提出するなんて!」


ナオトはそう言っておかしそうに笑った。

『智也じゃないみたい』だって!?
げっ、やばい。
そりゃそうだよ、俺智也じゃねぇもん!




「‥‥いや、いくら何でも10回に1回くらいは出さねぇとな!
なぁ、リョウ!
あははははは‥‥!」


俺はそう言ってリョウの肩をポンポンとたたいた。


「10回に1回も出さねぇだろ、智也は!
宿題なんてどーでもいいってオマエの口癖じゃん」


「‥‥あ、あははは、
そうだったな!
まぁいいや、宿題は」


そう言って俺は、ナオトのノートをリョウに手渡した。



ったく、智也のヤツは‥‥

宿題やってくるどころか『宿題写させて』でこの反応!?
どんだけサボッてんだか。

ま、アイツらしいけどな!










< 33 / 296 >

この作品をシェア

pagetop