チェンジ!


「え、どういう事?」


「どうって、そのまんまだろ。
俺がお前で、お前が俺になってみないかって言ってんの」


俺が佐々木智也になって、
智也が佐々木正志になるってことか!?


いやいや、いくら何でもそれは‥‥


「無茶だろ、そんなの!」


「‥‥そうかなぁ?
見た目一緒なんだしさ、学校も違うし絶対バレねぇよ!」


「いや、でも‥‥
何でそんなことする必要あるんだよ?」



「『する必要』?
相変わらず頭固いなぁ、正志は。面白そうだと思わねぇのッ?」


そう言って智也はにやにや笑いながら俺の肩をポンポンたたいた。



‥‥智也が俺のふりをして、俺の高校に通う。
その間俺は智也のふりをして、智也の高校に通う。
つまり、俺が智也で、智也が俺になるってことだ。



「‥‥なるほど。」



これは‥‥
なかなか面白いかもしれないな!





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