チェンジ!


女の子が立っている場所はグラウンドの端だから
外周を走る俺達はちょうど目の前を通過していくことになる。

徐々に女の子との距離が縮まり、ついに目の前にまで来た。



ちょうど目の前に差し掛かる瞬間、俺はちらりと女の子を見た。
その時、ちょうど女の子もこっちを見て、目が合ってしまった。



‥‥うわ、やばい、目合っちまった!

そう思った瞬間、彼女は明るく笑って言った。




「男子も、ファイト!」


その時の彼女の笑顔は、何だか例えようがないくらいキラキラして見えたんだ。
俺は彼女の笑顔が嬉しくて嬉しくて、彼女に向かって精一杯の笑顔で笑った。


真夏日の太陽の日差しが、彼女の顔を照らしていて
それが彼女の健康的な雰囲気をより魅力的に見せていた。













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