チェンジ!


「ただいまぁー」

「あ、正志おかえり!」



俺が家に着くと、智也はもう家に帰ってきていた。


帰ってきた俺の姿を見るなり、智也は俺の前まで走ってきた。



「正志、正志ッ!
俺今日、めちゃめちゃうまくやったんだぜ!

まったくバレてねぇの!」


俺は正志の体をグーで軽く小突いて言った。

「んなもん、俺だって負けてねぇよ。
こっちも全然バレなかったし、うまいことやったんだからな!」


智也はそれを聞いて嬉しそうに笑って言った。

「俺、正志は結構ヌケてるとこがあるから
うっかりバレて帰ってくるんじゃねぇかと思ってたんだけどな!」


「いやいや、ヌケてんのはオマエだろ!

本当さぁ、何か簡単にうまく行き過ぎて拍子抜けなくらいなんだけど」


< 52 / 296 >

この作品をシェア

pagetop