チェンジ!


一人で行動すると、
今日の朝みたいに誰だか分からないヤツに声をかけられたりして焦ることになるから、今日はリョウ達から離れないようにしよう。

まわりに誰か居れば、そいつに話させておいて適当に話を合わせたりもできるしな!




体育館に入ると、すでに学年の三分の二くらいは集合していた。
皆それぞれ胸に名札をつけて、自由に動き回っている。

数人の集団が体育館じゅうにいくつもできていて、会話をしたりしているようだ。


「リョウ!
あ、お前らも来たかぁ!」


体育館に入るとすぐに、また見たことのない男子数人が俺達に声をかけてきた。
『お前ら』と言いながら俺の方も見たから、たぶん智也とも知り合いなんだろう。


ところどころ何の話か分からない部分もあったけれど、
話が分かるふりをしてうんうんと頷いたりしておいた。



< 66 / 296 >

この作品をシェア

pagetop