チェンジ!


大きな瞳にすっと通った鼻筋。

間近で見ると本当に整った顔をした、綺麗な女の子だと思った。
日焼けした健康的な肌も、ゆるく流れるくせっぽい黒髪も、彼女にとても似合っている。



「いやいや、いいよ。
あいつやりすぎだよな」

昨日見かけてからずっと忘れられなかった子が、今俺の目の前に居る。
俺いま、この子と会話をしてる。

‥‥信じられない。




名札を見ると『倉田美保』と、可愛い字で書かれていた。
『美保』って言うんだ。

下を見ると、左脚にギブスをしていて
床に松葉杖が置かれている。







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