チェンジ!
松葉杖を見る俺の視線に気づいたのか、『美保』は言った。
「脚ね、
もうだいぶ良くなってるから、もうすぐ普通に歩けると思うんだけど」
「そうなんだ、昨日グラウンドで見かけたよ。
俺もテニス部だから」
「え?何言ってるの?
知ってるよ。
だって‥‥」
そこまで『美保』が言ったところで、遠くの方から声がした。
「おーい!智也!」
声の方を見ると、リョウとリョウの彼女がこっちに向かって走ってきている。
もう、せっかく二人で話せてたのに!